THE HEBRSの化粧品製造
2021.02.20
海と山に囲まれた芦屋の小さな化粧品工場で、私達は毎日ハーブエキスの抽出と化粧品の製造を行っています。
作りたい、届けたいという思いに一生懸命で不器用な会社ですが、この度名古屋タカシマヤさんからお声がけ頂き、2021年2月24日より出店させて頂くことになりました。
創業1986年の植物性化粧品製造会社と、エステ・美容室への技術提供をしていたTHE HERBSが2014年、共に手を組み製造業・製造販売業としてスタートしました。今では従業員全員が企画に携わり、全員の知恵を集めた化粧品となり、新しい商品を全員が心待ちにしている、そんな風景を誇らしく嬉しく感じる毎日です。
世の中にはいろいろな化粧品があり、各社それぞれの指針のもとに化粧品が作られています。
そんな中、全ての会社で最も気をつけていることがあります。
それは、化粧品の「安全性」です。
「安全な化粧品」とは、使う側からすると何を化粧品の安全性だと想像しますか?
その考え方も企業によって違うような気がします。
私が化粧品を作ってもらっていた時、化学成分を使わないことが安全だと、今とは違った目線で考えていました。
〇〇フリーというのが流行り始め、それを使わないことが安全なのだと単純に考えていました。
それ以前は手作り化粧品を作ってみたりもしていました。
最初はとても効果的に感じていましたが、そこで精油の危険性を学ぶは会など、いろいろな局面で考え方も変化していきました。
肌や髪に使うものは化粧品として安全性を担保されたものであり、手作りコスメやハーブを使う事は実は危険な行為であるという事も学びました。
今、厚生労働省認可の化粧品製造者となり、「つくる責任、使う責任」の意味を深く理解した上で、現在の化粧品製造の考えに至っています。
皮膚の働きと植物の機能性、化粧品の安全性基準、消費者の思いなど、毎日使う化粧品だからこそ、様々な要素を鑑みた上で研究を重ねる必要があると考えています。
植物エキスひとつにしても、どこで栽培したものを使っているか、野生種なのか、農園栽培なのか、はたまた化粧品グレードのものなど、いろいろあります。
植物には薬理作用の段階があり、どのグレードを使用するかも重要な要素です。
また、化学原料も決して悪ではなく、特に敏感肌の方や毎日の環境によっては必要であったりもします。
製造者として、そんなことを日々研究していますが、使う人はそこまで考えていると、何も使えなくなってしまうのでその会社の考え方を信頼してお使いになられたらと思います。
化粧品の成分分析などをされている人もいますが、表示成分だけでは見えない部分もあり、それだけで善悪を判断するのは少し違うのではないかと感じます。
化粧品に迷う人が増えているようなので、研究から製造の諸々をお伝えしていけたらと思います。
あくまで個人的な私見になりますので、ご参考程度として頂けたらと思います。
THE HERBS