酒さとは


2021.07.14

 Daily

 

 

最近、肌トラブルで「酒さ」を訴える人が多くなってきました。

私たちのような化粧品製造業者に寄せられる、原料等の試験結果やアレルギー情報など、世界で起こる様々な情報が寄せられています。

今日の冊子には、その「酒さ」の事が書かれていました。

酒さは、顔面の紅潮、紅斑、膿疱などが組み合わさった症状の事で、原因は不明。表皮バリヤ機能の低下なのだそうですが、かなりつらい症状だと思います。

ある海外の国で、「過度の洗顔」が原因であるとのことで、細かく調査が行われました。

洗顔時間と洗顔料の種類には酒さの発症にはつながらなかったそうですが、1日1回以上の高頻度の洗顔と、1年間で5本以上の洗顔料の消費が発症の目安だそうですが、一番のリスク要因は週4回以上のディープクレンジング、いわゆるしっかりめのメイク落としなのだそうです。

1日1回以上の洗顔が高頻度に当たるということが、日本人にとっては驚きかもしれませんね。
ぬるま湯洗いはあまり問題にはならないとは思いますが、やはり泡洗顔もシャンプーも、私も1日1回が限度だと感じています。

また、クレンジングとファンデーションは切っても切れない関係で、ファンデーションの付きや持ちが良いほど、クレンジングは強めになっていきます。
何でもスルッと落ちるものがやや危険度が上がるようですね。

あとはエステサロンでの角質ケア、角栓除去などもディープクレンジングに入ります。市販の商品でもディープクレンジング系は最近多いですね。

ディープクレンジングが週4回以上で丘疹や膿疱の初期症状を示す傾向になるとか。

さらにそこから紅潮、紅斑、毛細血管拡張症という症状が、ある一部だったところからお顔全体に広がっていくというものなのだそうです。

酒さは慢性炎症性という症状なので、突然起こるというより、継続してきたことによる結果のため、回復にもかなりの時間がかかると考えたほうが良いと思われます。

世の中の化粧品の流れとして、ファンデーションが良くなればクレンジング力が上がる。クレンジング力が上がれば肌への負担はさらに増します。

また、どんなメイクもよく落ちるクレンジングのほうがよく売れるという傾向にあるため、複数の界面活性剤を毎晩肌に乗せることになる人も少なくは無いでしょう。だから「酒さ」という皮膚障害が増加傾向にあるのでしょう。

洗顔料ではなく、クレンジングに注意が必要だということですね。

化粧品選びは本当に難しく、いろいろ試しすぎてもアレルギーの原因を増やすことになり、試さなければわからないという事もあり、なかなか大変。

コロナ以降、化粧品が爆発的に増えていますので、皆様ご注意を。
本当に困ったものだ・・・。

THE HERBS