化粧品の安全性って?
2019.10.22
みなさん、こんにちは。
ようやく秋の気配を感じ始めましたね。
歩いていると金木犀の良い香りが何処からともなく漂ってくる、、、
そんな素敵な季節です。
さて、最近は食べるものや飲むものから化粧品まで、
あらゆる分野で、安全なものを求める方が多くなってきましたね。
もちろん私もその一人です。
そこで、安全性ってなんだろう、と考えてみました。
化粧品で言うなら、肌に刺激の無い物、化学成分の少ないもの、防腐剤の入っていないもの、自然素材の原料が多いもの、ブランドもの、メイドインジャパン・・・そんなところでしょうか。
みなさんはどのような基準で化粧品を選ばれていますか?
私が以前、自社製の化粧品とぢて外部に作ってもらい、販売だけをしていた頃、パラベンは入れない、粘性などもいらない、いろんな化学成分は入れないでほしい、天然分で作ってほしい、ハーブエキスをたくさん入れてほしいなどの条件の中で作ってもらっていました。
まだオーガニックという言葉もなかった頃です。
今、製造業として化粧品を作る側になり、そうすると、安全性というのは全く違うところにあることに気付きました。
化粧品を作る側の安全性とは、開封した商品でも作ったままの状態が最後まで続くことが安全なのです。
パラベンやシリコン、ラウレル硫酸・・・、界面活性剤など、全ての化粧品原料には試験成績書があり、何でできていて、どんなものかというのが試験されて、結果この量なら安全です。というエビデンスがあります。
これが化粧品グレードの原料です。
パラベンは腐らないように、シリコンは滑らかに、ラウレルはどんな原料を組み合わせても同じだけ起泡するように、界面活性剤は内容物が安定して混ざり合うようになど、使うたびに同じ感覚で使用できるようになっています。
ホホバ油やマカデミアナッツ油、シアバター、ミツロウなども化粧品グレードを選ぶことによって、その材料に危険な物質が含まれていないことが証明されています。
これが化粧品化学の安全性です。
天然の、オーガニックの、と書かれてあるものは巷に多く販売されていますが、それが本当にそうなのか、ということは実は誰にもわかりません。
隣の畑の殺虫剤などが風に乗って付着してするのが常態化している場合など、生産者の考えに及ばないところで汚染されることもあります。
ワインのブドウ畑やりんご農園などで聞いたことのある話です。
これらを化粧品という長期保存品に配合することが、その先の化学反応によってどう変化するかなど、全くもって未知の事。ここは研究サイドの宿題ですね。
とにかく化粧品の法改正があってからは、自社で責任を取るならどんな材料を使っても良いということになり、あらゆる化粧品がお目見えしています。
消費者が正しい目で何が安全かを見極めて頂いて、商品を選ばれることを願っています。