シワたるみとハーブの関係


2020.08.09

 Daily

ハーブは多くの研究者がいろいろな視点から研究しています。

薬効成分がいちばんの目的なのだと思いますが、植物はヒトと同じくらい、いやもっと複雑な有機体であると思います。

1つの植物には数百の成分を持ち合わせ、それは人の細胞と同じく、日々変化し続けています。

人と同じように、環境に応じて変化する。それは環境に合わせて自らが変化しなければ、そこでは生きていけないからです。

ハーブは全てが解明されていないから、化粧品に配合するハーブエキスは単に「保湿」となってしまいます。

それでも明らかにハーブはそれぞれ違います。

その人が必要なハーブに出会うと、1+1=2ではなく、1+1=10ほどの違いを感じる事ができます。

今日の学びはコレ ↓ ↓ ↓

【シワたるみと体の健康、そしてハーブについて】

夏が終わる頃、肌がシワシワしてくるのを感じたことのある方は多いと思います。

左が健康な肌、右は皮膚にシワが入った状態

しわ 皮膚の構造 断面図

見たところ、線維芽細胞、コラーゲン、エラスチン共に違いが明らかです。シワに関係する細胞という事です。

まずはエラスチン。タンパク質の弾性繊維。弾力を司り、コラーゲン繊維を支える繊維です。
肌だけでなく、弾性を必要とする靭帯や血管にも存在しています。

だからお顔にシワの多い人は同じく靭帯や血管の柔軟性が無くなってきている・・・という可能性は大です。加齢やストレス、紫外線などによって減少していきます。エラスチンは作り出す事ができず、加齢と共に減少する「のみ」です。(ドキッとしますね・・・)

対するコラーゲンも同じ繊維ですが、弾力では無く「強度」。皮膚のたるみなどにも関係しています。コラーゲンは食事などで体内に取り込む事ができます。

この両方のバランスが肌のシワやたるみに大いに関係しています。

コラーゲンばかり増やせば、(極端に言えば)弾力のない硬い肌に。
順調にエラスチンが減少していれば、シワの改善まではできない事がわかりますね。

エラスチン減少のサインはシミです。動脈硬化が進んでいる人はシミが多くなってくるのです。(だから肌を見れば体の状態がわかるのです。皮膚は内臓の鏡です)

体の健康が肌の健康や美しさであり、肌の美しさが体の健康という事です。

そこで、植物療法的な見解とは・・・?

タンパク質を分解する酵素、エラスターゼやコラゲナーゼが加齢やストレスが原因で活性化する事で、エラスチンやコラーゲンを分解し、結果的に肌にはシワたるみを、血管には動脈硬化をもたらします。

植物に含まれる様々な成分のうち、これらタンパク質分解酵素の働きを抑制するものが多くあります。例えば配糖体、フラボノイド、タンニンなどの成分が引き締め効果が高いと言われているのはこの理由があるからです。同時にシミにも関係する事がわかりますね。

エラスチンを大事にするためには、ボダイジュやエルダーフラワーが特に有効なハーブであると私は考えます。皮膚から与えるも良し、ハーブティーとしても良し。

同時に大切な事は、ハーブエキスがどういったものか。どこで採れたハーブでどのように加工されているかも大事。植物エキスは純粋であるほど、驚くほど肌に馴染みます。

単純に乾燥肌はシワたるみになりやすいため、保水する力をつける事が先決ですが、植物エキスは上記の理由でとても優秀なため、保水とシワたるみケアが同時に行えます。

と、こんなふうにTHE HERBでは化粧品を作るのですが・・・
これは基本的な「知識」です。

あとは、一人一人の肌質、遺伝的な要素や日々の環境が影響します。

結果として現れているのがシワたるみ、という事がお分かり頂けると、化粧品だけでは限界があることも、クリーミーな使用感やネットリした液体、高級感のある香りはほぼシワたるみには関係のないこともわかります。

化粧品は何を求めるかによって、選ばれることをおすすめします。

PS.ちなみに「こもれび」というハーブマスクは、このような原理で作りました。
ボダイジュをもったいないくらい、たくさん配合しています。

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