ハーブとスキンケア
2021.01.22
今、百貨店にご来店されるお客様が少なくなっていることもあり、この間にスタッフ研修を始めました。
植物療法エステから始まったTHE HERBS。
100人いれば100通りのケアが必要になる、という事からひとりひとりの体質を見極めてアドバイスをする。
私がしていた頃がもう全盛期を過ぎた頃だったのかもしれない。
とにかく勉強をし続けなくてはならなかった。
知れば知るほどどんどん学びが広がっていき、終わりが見えなくなる。
なにせ対象が人とハーブですから。
どちらも複雑な物体で、答えがないのです。
経験を重ねて、確実に得た答えは美容には植物が不可欠だということ。
植物の与えるチカラと皮膚の受け取るチカラがつながった時、突然霧が晴れてくる。
誰もが持っている「自然治癒力」、それは怪我をしても治るチカラの事。
そこに植物が働く。
私とあなたが同じローズマリーを肌に使っても、肌に届く成分はそれぞれ違う。
なぜなら私は今日ストレスがいっぱいで、あなたはゆったり過ごしていたとしたら、ローズマリーが持つ沢山の成分から、それぞれの細胞の隙間を探して、ロスマリン酸なのか、ルテオリンなのか、タンニンなのか・・・数百種類の成分の中から必要なものが、穴の空いた部分を埋めてくれる。
面白い実験結果もあり、いつも驚かせてくれる植物。
肌のこと、体のこと、化粧品のこと、ハーブ(植物療法)のこと、栄養のこと、人のケアをするには全てを知る必要がありますが、そこはぼちぼちと・・・。
まずは考え方から。
1本の化粧水の中には数百の成分が存在し、汗をたくさんかいた日も、寒くてかじかんだ日も、緊張した日も、笑い転げた日も、それぞれに不足する成分をいつも補ってくれる。
だから、「肌が飲む化粧水」と呼んでいる。
いつのまにか、肌の表面がサラサラしているのは、角質層の隙間を閉じようと働くのをハーブが助けているから。
クリームなどを付けて隙間を埋めるのとは根本的に違う。
40歳を過ぎ、あっという間に50歳を迎える。
50歳になった今も、夜は化粧水1本の時も。
それはどうよと言われながらも、肌はつっぱらず、痒くも、ヒリヒリもしない。
人生80年生きるとしたら、まだあと30年も生きなきゃならない。
年齢とともにアイテムを増やしていたら、後30年経ったらどれだけ重ねなくちゃいけないんだろう・・・。
薬が年々増えていくのと一緒ですね。
それはもういいでしょ。
と、こんなお話が延々と続く・・・。
商品ひとつひとつも大事ですが、考え方を伝えたいと思うから。
何十年と続く毎日のスキンケアの事だから。